バッハ「アリア」への挑戦、その1

4月初め頃のブログで、ピアノ練習にバッハ「ゴルドベルク変奏曲」冒頭のアリアを当面の目標にしている旨の投稿をしました。その後の進展はないのですが、最近、この曲に挑戦しようと思い立ちました。ところが悲しいかな、装飾符の譜面はまるで理解できず、ピアニストの演奏を何度聴いても音の粒を分解把握することもままならず、全く練習にもおぼつかない有りさまです。このまま断念するのもシャクで、時間だけはたっぷりあることを頼りに挑戦することにしました。そこで邪道ではありますが、音楽的センスではなく解析的なアプローチで取りかかりました。好きなピアニストのCDをパソコンに取り込み、Adobe-Soundbooth なる音編集ソフトに読み込んで、再生速度を変えたり音声波形を表示させたりして譜面の理解と指使いのヒントを得ようと試行錯誤してます。一例として譜面11、12小節の音声波形グラフ、MP3音声をここに参考添付しました。

20130619-1

速度を1/2に落として音声波形を書かせ、緑の振幅波形で音の数、赤の周波数スペクトルでメロディの音低変化を読み取って演奏のイメージ作りをしています。そうこうするうちに何となく弾けそうな気になってくるのですが、現実はまだまだです。本物の演奏例としてピアニスト兼指揮者のバレンボイムの演奏をお聞きください。この11−12小節は2回繰り返されますが、リンク先のYou Tube演奏で43秒後と1分51秒後が添付譜面の演奏場です。バレンボイムは装飾符を1回目と2回目で別演奏していて興味深いですね。バッハが作曲当時に装飾音の説明をしているにも関わらず、現代ではその通りに演奏している人はほとんどいないとも聞いています。初挑戦、長くなりましたがこの辺で「その1」を終えます。

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