エリザベス・ストラウト「何があってもおかしくない」を読んで

前回、日本を代表する文豪の一人で短編の名手、芥川龍之介のミステリを編集した本を読んだ勢いで、今回は西洋人の短編を読んでみようと思い立った。物色したところ「卓越した短篇集に与えられるストーリー賞を受賞した、ピュリッツァー賞作家ストラウトの最新作!」と言う触れ込みに惹かれて題記の本を読んだ。それは9編の短編から構成され、そのそれぞれが関連性を持つ連作短編集だった。片田舎で繰り広げられる貧しい暮らしのストーリーは、その語り手が各短編ごとに登場するごくありふれた人物で、ページの多くが対話形式となった物語だ。NYタイムズ評では「悲しみの中にある美しさ」とあったが、私にはその感銘はなく、世間話の戯言のごとくだった。文章もどう見ても瑞々しさやしんみりとした繊細さを感じずじまいで、期待していただけに拍子抜けした。ちなみに本のタイトルの原語は ANYTHING IS POSSIBLE と「なんでもありき」で、何となく纏まりのなさを感じた。

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法船寺のアジサイ

先日、弘長寺のアジサイを見ましたが、本日はうちのオバはんと法船寺と言うお寺に行って来ました。この前の弘長寺からは車で5分以内の近場です。右の写真が寺の駐車場から見たお寺です。境内はアジサイ寺にふさわしい佇まいで、まさにこの時期は華やいだ雰囲気でした。先日出向いたのもアジサイ寺で、違いは前回が実にいろんな種類のアジサイが咲いていたのに比べ、今回は種類がシンプルで、それでいて充分見応えのある咲きっぷりでした。それと小高い傾斜地にあって眺望がよく、市街地や遠く山々が綺麗でした。一番右下の写真がそれで、右隅に写っているのがうちのオバはんです。晴れた日は北アルプスがバッチリでしょう。今日は梅雨空ながら雨は上がっていて、雨天に訪れてもまた違った雰囲気になる予感がしました。前回と今回、どちらのアジサイが好みか、と言うと悩ましい問いです。近場なので優劣をつけずに両者をツアー巡りするのがいいですね。

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第160回芥川賞・直木賞は..

恒例の芥川賞と直木賞ですが、160回の最終選考とその発表がいよいよ、今週7月17日となりました。いつもですと、候補作のいくつかを発表前に読むのですが、今回は芥川賞も直木賞もいずれとも読むのを控え、発表後に読むことにしました。ところで、直木賞は今回ノミネートされた全作品が女流作家と、初の出来事のようです。と言っても、候補者は朝倉かすみ氏を除いて、今までにノミネートされた人ばかりで常連です。果たしてどの作品が選ばれるか興味津々です。と言うことで、本日、図書館に予約を入れてみました。「平場の月」が順位23番目で、これは借りるのに半年以上先になろうかと思われますが、それ以外は比較的にすぐに借りられそうな感じです。

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信州安曇野・田んぼアート

水田をキャンバスに見立て、色の違う稲で絵を描く田んぼアートが安曇野にも登場しました。今年のNHK大河ドラマ「いだてん」をモデルにした田んぼアートが安曇野スイス村に先月オープンし、今年の9月28日まで開催されるとのことです。右の写真が展望台の様子で、何やら無料ではなく大人300円の入場料がかかります。まあ記念にと言ったところで、登って眺めて見ました。以下が展望台から撮った写真です。背景に広がる北アルプスと屋敷林とのコラボでやっぱり、イベント色の濃い風景でした。でも、地元紙にはこの風景を見るために他県からもやってくる人(中村勘九郎ファン)も多いとの情報がありました。

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BSプレミアム 7/11放送「日の名残り」(その2)

昨日、放映のあった掲題の映画ですが、本日、その録画を観ました。英国の20世紀前半、貴族の館に仕える人々の人間模様が描かれ、主役の執事役、アンソニー・ホプキンスの演技が見事でした。映画は原作の小説に沿って、かなり忠実に描かれていて昨年読んだ本を彷彿させた。だが、本で感じ取った中身の奥深さや時代背景の機微までは映画ではあまり見えて来ずに、通り一遍の出来合いのようにも思えた。複数回に亘り、じっくり観るといいのかも知れない。

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弘長寺のアジサイ

本日はうちのオバはんと塩尻市との境で南松本にある弘長寺と言うお寺に行って来ました。数日前のローカルテレビで寺のアジサイが見頃になったとの報に、初めて出かけることにしました。右の写真が寺の入り口です。境内には実にいろんな種類のアジサイが所狭しと咲いていました。今日は小雨の降りしきる中、しっとりと濡れたアジサイを存分に見ることができました。安曇野に引っ越して以来、県内のアジサイの名所を何ヶ所か巡ってきましたが、こんな近くに名所があることに初めて気づきました。うちのオバはんに誘われたのですが、オバはんはアジサイを見るには雨天の日に限るとのことで、今日を選んだとのことでした。確かに天気にも恵まれ(?)充実した、そして近場への小さな旅でした。

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芥川龍之介「幻想ミステリ傑作集『魔術』」を読んで

本書は評論家の長山靖生が芥川の作品の中から幻想ミステリの切り口で選んで後書きした短編集で、掲題の名で2018年末に出版された。先月6月に図書館の新刊コーナーでこれを見つけ、読んだ。この短編集は26編から構成されたおよそ1世紀前の著作で、現代仮名遣いで蘇った復刻版だ。自身の経験では、学生時代に芥川龍之介・全集を購入して一通り目を通した記憶があるが、今読み返してみて作品の半分も覚えていなかった。その分、懐かしさと新鮮さが入り混じった読み心地だった。芥川ならではの研ぎ澄まされた簡潔な文章で歯切れの良さに流石と思えば、恍惚とした美しさに酔ったり、神経質すぎる悪夢に埋没したり、おどけた寓話の世界に笑ったりと、芥川ワールドを堪能した。ただ、この短編26編をもって幻想ミステリ傑作集としたくだりが馴染めず、編者の独りよがりではないかと最後に苦言を呈したい。

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BSプレミアム 7/11放送予定「日の名残り」

時々、テレビの映画放送を録画して観ています。たいがい週の初めに1週間分の放送予定の中から気に入ったのがあれば、録画予約するのが習慣となっていて、月に何本かは観てきました。今週の予定で、是非観たい映画放送があって、今から楽しみにしています。7月11日BSプレミアム、13:00スタートの「日の名残(なご)り」と言う映画です。昨年、読んだ本の映画化でこの放送があるのを番組表で見た瞬間は思わず、心ときめきました。私の本の読書記録はここにあります。ご興味のある方は是非、録画予約しみては如何でしょうか。

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まだまだ続く歯医者通い

2週間ほど前、長かったインプラントの歯の治療が終わった旨の投稿をしました。今日は、その後の経過と噛み合わせチェックなどの後処理に通院しました。治療した歯は問題なく健全なのですが、最後に総点検をしたところ虫歯があることが分かり、新たな治療が始まりました。インプラントの歯と噛み合わせする相手の奥歯2本が虫歯で、今日はかなり削り込んで空洞となった部分にセメント地の妙な仮歯が異物のごとく接着されました。その違和感たるや尋常でなく、折角効き歯として噛むことに慣れて来た矢先、またぞろ噛めない状況と相成りました。型取りした歯が正式に出来上がるのが2週間先の予定で、ちょっと気落ちしています。歯を大事にしてこなかったツケが今にして一気に噴出し、身に沁みて反省しています。

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松本でコンサート

地元合唱団が主催し例年、松本のキッセイ文化ホールで開かれるコンサートに行って来ました。演目は第1部がヴィバルディの「四季」、第2部が合唱曲でトリはヴィバルディの「グローリア」でした。聴いた感想は、

  • ヴィバルディの「四季」は生演奏を聴くのは今度で2度目だと思います。華やかな曲できらびやかなのですが、長年CDを聴いてきたイメージからは室内音楽の典型のようで、今日のような大ホールでは臨場感が湧かずイマイチでした。
  • ヴィバルディの「グローリア」は今回、初めて聴く曲ですが、彼の宗教曲として有名で演奏頻度も高いようです。ただ、自分としてはイタリア・バロックの華麗なイメージがあったのに対して、地味であまり特徴のない曲でした。印象に残らなかった分、再度聴いても思い出すことはないでしょう。
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