昨日の地方紙面に小沢征爾が県知事と松本市長を表敬訪問した記事があった。題記の主催者である小沢征爾は今年から名称を「セイジ・オザワ松本フェスティバル」に変えて、更に地域に密着した活動を展開していくことを表明した。記事内容からは逸脱するが、サイトウキネンもいよいよ征爾、本人名を冠した組織になるようだ。そもそものスタートは征爾の恩師、齋藤秀雄を偲んで結成したサイトウ・キネン・オーケストラの活動の場を松本市に選んで、1992年に始まった夏のフェスティバルだ。ブログ人は今だ、このフェスティバルの生演奏を聴いたことはない。こちらに引っ越す前にチケットをインターネットで購入しようと、発売日の発売時刻に合わせてログインを試みたが、瞬時の差で購入できなかった記憶がある。期間中のメインプログラムは超人気だ。あれから5年以上は経過したが、爾来得たこのフェスティバルの情報を記すと、
- 松本の地を選んだのは、征爾が大都市以外の場所にしたかったのと、松本に新規建設されるホールがオペラもできる本格的なもので、征爾の追加仕様を積極的に取り入れる設備側(県)の熱意があった由。
- 当初のオーケストラは恩師の弟子を中心とする構成だったが、今や関係なく世界中から趣旨を理解し征爾に協力を惜しまない名手達が大勢、参画するようだ。
- 天皇陛下はこのフェスに2回ご鑑賞された。初回はご宿泊のホテルに征爾がお礼訪問して立ち去る際、陛下も同じホテルの階下で実施されている打ち上げ会に出席しようとして、侍従に足止めされたエピソードがある。