原田マハ「デトロイト美術館の奇跡」を読んで

掲題の小説を読んだ。原田マハらしい絵画にまつわる小説の舞台はデトロイトだ。米国、デトロイト市が自動車産業の衰退で財政破綻し、閉鎖に追い込まれた市・美術館の出来事をドキュメンタリー風に描いた小説だ。筆者なりに創作したストーリは工夫が凝らされていて、いつもながら作家の卓越した想像力と筆力を楽しめた。短編小説ほどの薄い本で1日でも読めるボリュームだが、充実した内容で読後の充実感もひとしおだった。

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