本日のブログ題は新聞記事のタイトルから取りました。今年2月下旬のローカル版に載った記事ですが、とても興味深い内容で平成も終わるこの時期にもう一度思い起こされました。まずは右の画像をクリックして、切り抜き記事をご覧ください。筆者はみなさんご存知の玉村豊男さんで、彼は長野県東御市にお住まいです。また、ワイナリーのオーナーでレストランを経営していることもご存知だと思います。その彼が元号を皮切りに長野県産のワインを引き合いにして信州と長野の問題を論じています。博識のみならず地元の名士としてのお話にとても説得力を感じました。元号と西暦の不統一や信州と長野の名称問題、延いては「長野 vs 松本」の確執は平成の終わりとともに打ち止めにしたい、と言うのが論旨です。さて、みなさんはどうお考えでしょうか。私としては、移住する前だったら、玉村さんの言う通りだと思ったでしょう。が長野県人としては、少し違和感を感じました。とりわけ「長野派」や「信州派」などと言うセクショナリズムを覚えるわけでは毛頭ないのですが、新聞記事の論旨の先には信州が消えてしまって見えてきません。でも「信州」と言う言葉にはとても愛着があります。長野は県の代表として凛とした格付けをもって揺るぎない存在にするのはやぶさかではありません。ただ信州という言葉の中には各地で育んだ生活や文化の匂いが染み付いていて、とても温和で故郷を思う懐かしさを覚えます。自分としては公儀の用語は「長野」に統一する一方で、「信州」を愛おしみこの伝統的な言葉を永続させるべく、みなで考えて盛り上げていくことが大切ではないか、などと思うこの頃です。
Monthly photo – 2023.9
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