爺ヶ岳、登るも..

一昨日の爺ヶ岳登山、終盤にアクシデントに見舞われる。と言っても原因は定かのスタミナ切れ。過度の疲労が腰にきて歩行バランスが取れなくなる。今までは疲労が膝に来ることはあったが、腰は今回初めての経験だった。少し紐解くと、
登山口の標高は1,350mで爺ヶ岳山頂が 2,670m、標高差は1,320m。
iPhoneのヤマレコ・アプリで登山履歴を記録するも、左図の通り、下山途中でバッテリー切れでダウン。ダウン地点がケルンから6分先なので、そこから登山口までを1.3kmとすると、今回の歩行累計は12kmと予想される。

 

 


爺ヶ岳登山は鹿島槍ヶ岳の登山1回を含めると、今回で5度目。うち、途中アクシデントは今回が2度目。1度目はよくやる左足の膝のトラブル。体力消耗で出る持病の左膝は今回は無事で、下山の途中まではいつもより快調なペースだった。3日前、先週金曜の光城山・長峰山の山行慣らしが功を奏したかに思えたのも束の間だった。下り道のりの2/3を過ぎた水平岬あたりから怪しくなる。

ログを取ったコースタイムで見てみよう。水平岬までは下りならではのピッチだったが、水平岬から駅岬までは登りのタイムとほぼ同じとなり、さらにケルンまでは登りが17分に対し下りが26分と逆転し、それからさらに酷くなった。

折りしも、iPhoneのバッテリーが切れウォッチも電池切れで真っ暗になった。何と言うタイミング。最初の異変は両足のバランス。通常の下りは左右の足の着地点を2〜3歩先まで予測しながら体重を少し前かがみにしてリズムよく下る。ところが脳は指図しても体が勝手に後ろ側に反り返り言うことを聞かなくなる。

足は極端には疲労していないのに、腰がしっかり体を支えることができずに腰砕けとなる。こうなると地肌や岩、石などの荒れ具合を靴裏で踏ん張って左右バランスを取ることができなくなる。もうゆっくりと両ストックをついて下るしかない。本当にストックなしでは歩けないことを身をもって体験する。そう言えば、今年の北アルプスでは高齢者の滑落事故が相次いだ。ひと事ではない。最後はリュックをうちのオバはんに預け、歯を食いしばって下山した。
標識案内ではケルンから登山口まで40分の行程が90分、1時間半要した。今回のトラブルは体力不足、スタミナ切れに尽きる。昼食以外にあんパン、塩、プロテイン入りチョコなどを食べたが、効果はなかった。
高山の日帰り登山はもう無理な年齢なのかも知れないことを実感した。それにしてもオバはんは強い。ストック持たずにリュック2つも何のその!

安曇野の風 について

安曇野に巣くう極楽トンボ
カテゴリー: パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。