高山はいよいよ冬支度の中、本日は奥秩父連峰の盟主で日本百名山の金峰(きんぷ)山(2599m)に登りました。山仲間6人で安曇野を午前4時45分に出発し、中央高速の一宮ICから国道140号を経由して山梨市の大弛峠に7時半頃に到着しました。駐車場の高度は2365mで、到着時の気温は0℃、吐く息が白く道中の水たまりには氷が張って、かなり着込んでも震える体で登り始めました。ルートは往復7.2Km、標高差234mと高山のわりにはハイキング気分で登れると思っていたところアップダウンが多く、途中までは風も強くてきついトレッキングでした。朝から快晴で山頂に着く頃にはようやく風も納まり、360度の大パノラマを楽しみました。道中、付き添うように見れた壮大な富士山、対照的に八ヶ岳の手前に見下ろした瑞牆山の小さなこと、白い南アルプスの中で唯一黒々とした甲斐駒ヶ岳の荒々しさなど、今回の山行ならではの印象でした。
先週の瑞籬山の紅葉と言い、奥秩父連峰のご褒美三昧でついていること、この上ない気分で、意気揚々と引き上げました。ところが、思わぬハプニング!!
帰路は車縦走できる峠で日本一の高さを誇る大弛峠を西に長野県川上村を目指して下りました。これがダートの悪路で道路のあちこちで大きなクレバスが走り、何度も乗員が皆して下車し、車を誘導しながら何度もピンチをかわして全員が神経をすり減らし、ようやっと麓に近づいた頃に下から上がってくる車に出くわしました。何と、最後のキャンプ場手前で道路が崩落して交通止めになっているとのこと。先ほどまでの下りの緊張感を今度は上りのダブルで味わう羽目に..。峠のゲートには通行止めのバリケードは外され、「車で越えられる日本一の峠」のキャッチフレーズがあっただけに、一同、”ハメラレタ” の怒り心頭! でもそこは紳士淑女の我々、峠に戻って、ゲートに交通止めのバリケードをしました。無事に戻れた時の歓声を、他の人が繰り返すことがないよう、それよりかまずは事故防止の安全を祈願しながら...。
思えば、登山往復に4時間半、峠の庭園観察のウォーキングに30分強、思い出の筆頭に残る悪夢のダート走行に1時間半、熱い源泉で癒されたものの、甲府市の通勤ラッシュを抜け出るのに1時間弱、夕食も取らずに家に戻ったのは午後8時頃でした。朝4時に起床し、そんな長い1日のハイライトを写真&動画**に盛り込みました。画像をクリックしてご覧ください。
**11/9、データの一部を差し替え/追加しました
お疲れ様でした。いつも下から見ている五丈岩はこんななんですね。
やっぱり下から見えるぐらいだから大きい。
大弛峠帰れてよかったですね。
金峰山は山梨側と長野側で呼び名が違うそうですが、私は長野側の廻り目平キャンプ場から登っているのをよく見ます。そっちは標高差が大きいのでしょうか?
コメントありがとうございます。金峰山の山頂脇にある五丈岩を初めて見ましたが、確かに大きくて登る人もいるようですね。当日も挑戦している人を見かけましたが、かなりのテクニックが要るようで、途中断念していました。金峰山のピークは五丈岩ではなく、詳細には三角点の標高は銘版のある位置で2595.0m、本当の山頂は三角点のすぐ隣にある岩で2599mなのだそうです。今回のビデオはこの岩の上から360度見渡して撮ったものです。廻り目平キャンプ場からの登頂はデータによると標高差が1042mあるようです。当初はこちらから登ろうとしたのですが、この時期はしんどいので、今回のコースにしました。いずれはキャンプ場から登ってみたいと思っています。