池井戸潤「下町ロケット」を読んで、年間読書数まとめ

掲題の本は半沢直樹の著者と同じで、2010年に単行本化されて話題となった。この本は安曇野の全5館の図書館中4館に蔵書があるが、今だ人気が衰えず予約して、4館での融通貸出し順を待って借りた。ちょっと分厚く400頁を超えるボリュームだが、とても読みやすくハマったこともあり1日半で読んだ。東大阪のまいど1号ロケットの打ち上げ時期と著作時期がダブっていて、同じ下町で何か関連性があるのかと思っていたところ、何もなかった。ストーリ構成が充実し、展開のうまさはさすが人気作家で、読むに従いのめり込んだ。下町を舞台に社会派、正義派、 ほうがんびいきを底流にリーダーシップ、ものづくり、特許戦略、中小企業魂、風通しのよい組織、企業プライドやトップのビジョン等々の企業キーワードを随所に展開したような小説だ。読後の爽快さは格別ながら、あまりにサクセス・ストーリすぎて成り行きが透けて見えるのが難だった。

今日は年度末。この1年での読書量がどうだったか調べてグラフ化してみた。年間累計が今回で丁度50タイトル(53冊)となり、初頭に立てた目標をギリギリながら達成できた。2012年度は43タイトル(48冊)、2013年度は42タイトル(45冊)と推移したが、初の50台となった。ここらで目標設定は設けず、明日からの次年度は自然体でいこうと思っている。

20150331

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