村上春樹「村上さんのところ」を読んで

前回に続き、またまた柔らかい本を読んだ。内容はと言うと、「世界中から届いた3万7465通のメールを、たったひとりで完全読破し、せつせつと書き連ねた3716の回答から、笑って泣いて考えさせられる473の問答を厳選した愛蔵版」とある。どうやら期間限定で村上春樹へのメール問合せを行ったところ、17週の期間中に来たメールが3万通以上で、これをご本人が全て目を通し、その中で回答したものを抜粋したらしい。厳選したとは言え、中身は多岐に渡った何でもありきの様相で、春樹ファンクラブと言った感じだ。それにしても世界的著名な作家がこうしたイベントを精力的にこなすバイタリティには驚く。個々の回答を読むにつけ、およそ村上春樹がどのような個性の持ち主なのかを垣間見た気がした。印象に残ったのは、深刻なものよりもナンセンス的なもので、例えば、

問)作家以外でやってみたいなと思う職業はありますか?
回答)僕は「スター・ウォーズ」のチューバッカみたいな仕事をしたいなと前から思っています。ハリソン・フォードの隣で「ウォー」とか「ムオコォー」とか叫びながら、帝国軍とバシバシ戦う。あの人、たぶん確定申告とかしてないですよね。いいなあ。楽しそうだ。

流石、作家の感覚に脱帽!

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myピアノlesson, K545(その7)

ピアノ練習の課題曲、モーツァルトK545「第1楽章」のシリーズ投稿も2ヶ月ぶりです。気が向いてはポロポロと練習しているのですが、この2ヶ月はさほど進展もせず、なんとなく漫然とやっている感じです。進捗は前回から少しスピードアップして師匠のCD音源を170%スピードダウンした以下のものを標準にしています。体を揺すって拍子を取りながら、やっとこのスピードに慣れてきました。

少し欲をかいて、以下の150%スピードにチャレンジ中ですが、上の標準からちょっと変わっただけて、左手が悲鳴をあげています。我流でここまできましたが、もう限界なのかもしれません。まあ、期限は無期限なのでもう少し頑張ってみます。

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テレビ番組から

20151119先週11月14日(土)に放映されたグレートトラバース2を録画して、今日見ました。今回は第4集の「秋、日本アルプス大縦断」と題して北アルプスの途中までが収録されていました。予告では最後が針ノ木岳だったのですが、これは次回に持ち越されたようです。写真はテレビの1画面をカメラで撮影したもので、たぶん常念小屋の脇から北を眺めた風景だと思います。左に槍ヶ岳、右はこれから向かう大天井岳の手前にある横通(よことおし)岳ですね。実は去年、常念岳に登った時の記憶が蘇りました。この先、北ア表銀座ルートの終点は燕岳で、これも懐かしく思い出しました。今年登った、針ノ木岳は未収録で次回の楽しみにしています。近場の風景が全国放映されるのも、ちょっと気持ちがいいですね。
ついでに、朝日放送系の土曜午後6時「人生の楽園」で今週の11/21は安曇野のカフェが放映されるとのことです。ご興味ある方はご覧あるいは録画してみてください。

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五木寛之「歌の旅びと」を読んで

今回は少し柔らかい本を読んだ。NHKラジオ深夜便の月刊誌に掲載された4年分のものを集めたもので、上下巻で全都道府県+横浜の合わせて48話が載っている。売れっ子作家とは言え昭和一桁生まれで、全国津々浦々を旅し各県別に記したバイタリティには頭が下がる。無名時代の若い頃のことから高倉健を偲ぶ昨今の話など、時を超えあまねく大地を背景に一世を風靡した歌を交えた話にしばしの愉悦を楽しんだ。歌の多くは忘れていたり知らない曲もあって、頻繁にYouTubeで検索し再生音を聴きながらの読書を味わった。印象深かったのは画一民族の日本人ながら、地域に住む人々には県民性など、れっきとした差が今だあって、このグローバルな世界でもそのユニークさが一向に埋まらず存続し続けていることに驚き、また存続することの大切さをあらためて感じた。

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常緑ヤマボウシも落葉

20151117今日も昨日と同様に温かな1日で、最高気温は20℃近くになりました。何やら今日は高温注意報が出そうな勢いだと近所の人が言ってました。気象予報で霜などが出そうな時に聞く低温注意報は馴染みがありますが、反対の高温注意報もあるんだそうです。時期外れの高温で農作物に影響を与えるようなケースの時に使うようです。そう言えば、我が菜園で先日植えた玉ねぎの苗が虫に食われる被害が出ました。どうやら、このところの暖かさで虫が死ぬどころか逆に、元気を出しているようです。今年の11月は確かに異常のようです。例年では庭の芝も枯れだすのに、まだ青々しています。我が家の庭先にある常緑ヤマボウシもおかしな状態です。例年では春先に葉が新陳代謝で赤く落葉して新しい葉に置き換わるのに、今年はこの11月に早まって落葉の真っ最中です。写真に撮ってみましたが、半分以上が既に落葉しました。今年は10月初旬が寒くて零下になった日もあり、おそらくこれを冬場を思い、今頃の小春日和を春到来と錯覚しているに違いありません。何ともいとも簡単に騙された我が家のヤマボウシですが、うちのオバはんは「騙されやすいのはアンタだけではなかった、ライラックと言いヤマボウシまで..」としきりにボヤいていました。

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山の白さもキャンセル

20151116-1この週末は雨模様で、特に白馬村や小谷村には大雨注意報が出ていました。今日は打って変わって青空となり、山もよく見えました。写真は家の近くを散歩して撮ったものです。気になった北の山ですが、やはり雨で黒ずんでいました。いい感じで白んできた山が一旦はキャンセルです。でも、そうこうしながら冬景色になっていくのですね。北の山が白銀となるのを心待ちしてます。うちのオバはんも..。

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チェロとピアノのコンサート

今日は近場のあづみ野コンサートホールに行きました。主演のチェリストは今回初めて知った奏者ですが、スロヴェキアを代表する人のようで国際コンクールでも上位入賞するなど、かなりの著名人のようです。もう一人はピアニストの高橋多佳子で、実はこの人のピアノを聴くのがお目当てでした。日本のショパン弾きとして有名ですが、今日はチェロのピアノ伴奏の脇役ながら、途中にショパンの独奏ステージもあって、ノクターン(#8)とワルツの有名どこを楽しめました。ノクターンは#8が完成度が高く、よく演奏される曲ですが、優美の中にも実に奥深さを感じました。アンコールの最後の最後はモンティの「チャルダッシュ」でした。ピアノ独奏やヴァイオリン、マンドリンなどなど、各種バージョンを聴いてきましたが、今日の二人の合奏は今まで聴いた中で最高でした。久しぶりの興奮です。
ところで、今日は松本の大ホールで正月明けに開かれる辻井伸行リサイタルの前売り発売日でした。10:00販売開始に合わせて、ローソン特売の電話とインターネット販売の両方にアクセスしましたが、のっけからビジーで30分ほど繋がらず、やっとアクセスできたら2000人分相当のチケットが既に完売でした。
反面、本日午後のコンサートは当日券で聴き、何とも気軽に味わえました、至上の至福が..。

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ライラック、狂い咲き?

20151114今月に入って一段と寒くなるはずが、7日以降の最低気温は今日まで7〜13℃もあっておかしな毎日です。安曇野に移り住んで丸4年になりますが、今年の11月は異常です。今日は、うちのオバはんが玄関先のライラックに花が咲いているのを見つけました。確かにほんの1輪ですが、咲いているところを写真に納めました。年1回の5月に咲く花がどうしたことでしょう。このところの小春日和を本物と間違えたか。来年の花芽に影響しないことを祈っています。
狂ったついでにではないですが、以下、今日の出来事からです。夜半、NHK TVでブラタモリを見ました。冒頭に、本人曰く「今回が初めての小樽」だったはずが、実は現地の新聞にも載った因縁の訪問が過去にあったことを地元の人に指摘されていました。それを見てたうちのオバはんに「マサカそんなことって、ある?」と言われてドキッとしました。この間、福井県に行きましたが、オバはんは初めて、そして私も初めてだと思っていました、先日までは..。ところが、実は東尋坊や曹洞宗総本山の永平寺は過去に行ったことはよく承知していたのですが、そこが福井県であったことを現地の観光マップで思い知らされました。そうなんです、福井県は初めてではなかったのです。昔、訪れた時は金沢旅行のついでだったので、その後、それらは全て石川県だったと錯覚していました。忘却したタモリとはケース違いですが、何ともお恥ずかしい次第。苦し紛れにオバはんにこれを暴露したところ、「あんたはマサカじゃないね」と言われ、返答に困りました。わたしゃ、よくあるってことか、狂うってことが..。

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白菜、初収穫

201511139月の中旬に植えた苗がよく育ち、今日は白菜の初収穫です。刈り取って、いざ運ぶのにずっしりとした重量感がなんとも言えず、周りの人が見てたらきっと、満顔の笑顔だよと言うでしょう。ぐるりと覆った葉をかなり大胆に廃棄した後を写真に撮りました。それでもこの大きさ、食べる前にまずはその存在感に感動です。うちのオバはんに渡すと、今回はほとんど虫に喰われていないことを喜んでいました。画して、夕食は鍋料理。我が菜園の大根とごぼう、水菜やベビーレタスも加わり、今日は野菜の大饗宴でした。無農薬野菜、その新鮮さに万歳!

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落ち葉の後の新緑

20151112昨日は深まる秋の落葉に触れました。周辺の木々もいよいよ葉を落とし、冬に向かって一段と殺風景になったきました。と思いきや、家の前の麦畑ではいつの間にか一斉に芽が出て、今や新緑たけなわなのに気付きました。写真は今日、窓越しから見た風景です。これから更に成長を続け、冬場の殺伐としたモノトーンの世界を唯一の緑で癒してくれるでしょう。麦の生命力の凄さに感謝です。

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