夏目漱石「こころ」を読んで

20150526「こころ」は漱石の代表作の一つだが、朝日新聞の連載を終えて、岩波書店で初版発刊した「こころ」が昨年で100年になり、これを記念して刊行された本を読んだ。ちょっとレトロ風の装丁で、歴史的仮名遣いを読みやすい書体で組みなおし、明らかな誤記もそのままとして、ルビも原稿通りに記載されたマニアックな本だ。遥か昔の中学時代に読んだ本だが、内容はすっかり忘れていて、果たして読んだことがあったか疑心暗鬼となり、物語が進むうちにナルホドこうだった、終末部分の謎解きでやっぱり読んでたわ、と変なところで納得した読書だった。全体的に暗く陰湿な物語だが、葛藤する人の心理が巧みに描かれ、さすが大文豪、圧倒的なエゴの世界に没入できた。数ヶ月前の新聞に、中高生に薦める先生が選ぶ名作の第1位がこの本で、「永遠の名作。誰にもあるエゴとの葛藤。10代のうちにぜひ読んでおくべき作品」などの評があった。まるで、青春本のような感じだが、老齢期になってもじっくり読み味わえる作品だと思う。

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myピアノlesson, K545(その2)

掲題のピアノレッスン、遅々として進まない展開ですが、お付き合いください。この5月連休に娘が来て、珍しく家のピアノを弾きました。本人、10年以上はブランクがあったのでしょうが、私のこの課題曲を20分ほど練習すると、第1楽章はおろか全曲を指定の速度で弾き去りました。私が掲げたこの1年で第1楽章のみ125%速度の目標をあっという間に凌駕してしまいました。う〜ん、自分の目指す世界はピアノ経験者の足元にも及ばない何とも小さな、小さな挑戦だこと! あまりの落胆に、しばらくは練習に翳りがでました。5月後半からやっと立ち直って、少しづつ進めています。今は前回の(その1)に引き続いて、13〜28小節あたりをウロウロしています。通常テンポの150%スローダウンした以下の音源が私の先生です。まだまだ、指が固くてテンポに乗れません!

 

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家での会合、許容人数は?

20150524今日はうちのオバはんの主催する会合で8人が集まると言うことで、ダイニングの模様替えをしました。と言っても、いつものダイニングテーブルの脇にサイドテーブルを置いただけのシンプルな作業です。このテーブル、以前に首都圏に行ったついでにIkeaで購入した組み立てキット。足を日曜大工で切って、隣りのダイニングテーブルと同じ高さにしました。通常はコンパクトに折りたたんでいますが、会合の人数に合わせて拡げて使っています。拡張のバリエーションで今日は8人用にレイアウトしました。この田舎に移住して、人との交わりで招く人も少ないだろうと思っていましたが、さにあらず。この田舎では日本家屋の襖を取り払い、大広間にして隣組などの寄り合いで十人以上が集まるようなことも、珍しくないのでしょうが、我が家では最大10人が許容できる人数です。

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落ち着いてきた、芝

201505231週間ほど前には芝生に砂が撒かれ、一時は庭が砂場になったが如くでした。このところ日差しが強く、この時期は草木の生育はよろしいようで、芝もあっと言う間に伸びました。写真は今日撮った庭の様子です。芝は全体的に青々としてたくましくなってきました。芝に彩りを添えた花はパンジーですが、今や見頃の時期も過ぎようとしていて、「そろそろ終わりかな」とうちのオバはんは言ってます。どうやら、今度はマリーゴールドに植え替えるようです。こうして今年も春が過ぎ、季節が移り変わるのですね。

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小さな旅 – 富山ドライブ 2015.5

昨日、一昨日の1泊2日で出かけたドライブ旅行を本ブログにまとめてみました。全走行距離は550kmで、白川郷や五箇山から飛騨市に抜ける国道は残雪があって、6月中旬まで不通で、高山経由で戻りました。途中、岐阜−長野県境いの平湯温泉あたりでは桜が満開でした。旅の記録は撮った写真の中から選りすぐりを選び、その観光スポットの解説を記した画像としました。画像中の写真及び一部の文字をクリックすると、拡大写真にリンクしますのでご覧ください。今回のドライブではのんびりと一般道を走り、高速道路は一切利用しませんでした。また、一昨日のドライブ初日ではブログ投稿しませんでした。ホテルではロビーのパソコンはじめ、LANケーブル、無線LANなど充実していましたが..居酒屋で富山の味覚にすっかりハマり、つい飲み過ぎて前後不覚と相成りました。

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富山の海と山

20150521予告通り、1泊2日で隣県ドライブをしてきました。初日は北上して糸魚川から富山に入り、1泊。翌日の今日は富山西方の雨晴(あまはらし)海岸に行き、そこから南下して世界遺産の五箇山・合掌造り集落を見て高山経由で帰ってきました。写真は富山市の海岸縁にある岩瀬地区を散策し、北前船回船問屋森家の記念館内部を撮ったものです。富山駅周辺は新幹線開通でますます近代的な都市の佇まいですが、岩瀬地区では古い街並みで歴史を感じました。今日の合掌造りの集落はそれは山深い山中にあって同じ富山も海と山では大差がありました。面積が狭く市町村数は全国一小さな富山県ですが、その広大さを感じた小旅行でした。

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旅行計画を作って見ました

20150519-1明日から1泊2日で、隣県の富山・岐阜の両県にドライブ旅行することにしました。うちのオバはんは私よりも足蹴よく出かけるのですが、私にとってスキーや山以外で宿泊の旅に出るのはなんと3年振りです。旅行慣れしたオバはんと違って、出かける前からちょっと緊張気味です。小旅行の計画をGoogle Mapを使って作ってみました。右の写真が全体のルートです。自宅から幾つかの経由地を廻るおよそ450kmの旅です。高速道路の使用は最小限にとどめるつもりで、白川郷からは高山を経由せずに一般道を神岡・奥飛騨を経由して帰るつもりなのですが、ルート上はそれを反映できませんでした。パソコンで無料で作れるのは重宝なのですが、経由地が5、6箇所と制限された上、帰路の最後の方はマウスをドラッグしてルート変更することも制限されました。まあ、走行距離とおよその時間配分が確認できたので、よしとしています。明日はホテルでのインターネット利用が不可の時は、ブログはお休みとします。

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宮部みゆき「悲嘆の門」を読んで

宮部みゆきの最新作を読んだ。推理作家のはずの宮部みゆきが今回も前作の「荒神」にも似た魔物の世界。ご本人のインタビューでは「前半部分は、サイコ・ホラー。後半は自分の心の奥を流れるまっ暗な川をさかのぼってゆく話。ちょっと変わったミステリー、ちょっと変わったホラーとして、ええ!こんな話だったのと、驚いていただけたらうれしいです。」とある。人の渇望のどろどろとしたエゴの中に踏み入って、非現実の世界をスリル感たっぷりに描いている。ファンタジー色もあるが、人の心の闇、絶望、希望、言葉、概念などが渾然と描かれていて、いつもながらぐいぐいと引っ張っていく「宮部みゆきワールド」の筆力が堪能できた。

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松本の暮らし – 満足度調査

20150517数日前の読売新聞、地方版に掲題の記事がありました。これをスキャンしたものがこの写真です。調査結果では、松本市民の9割以上が同市での暮らしに「満足」していて、その多さに驚きました。「住めば都」風に不満を感じなくなっている人もいそうですが、皆さん、満足のようです。安曇野市で調査したらこれを上回るのか否か、ふと興味を覚えました。ところで、本日は大阪都構想の住民投票日、大阪は熱く燃えているようです。中間結果では賛否は拮抗し、どちらに転んでもシコリが残りそうで、とても松本市民の暮らし満足度のようにはいかないようです。

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キュウリとミニトマト

201505165月ももう中旬、夏野菜の植え付け時期となりました。少々遅いのかも知れませんが、ここ安曇野では5月でも霜が降りることもあるようで、近くの園芸店では植え付けは15日過ぎが頃合いと言っているようです。と言うのも、畑はうちのオバはんの領域なので、作付けの話はとんと疎いのです。まあ、本ブログねたは借り物ですが、いずれ食卓にも登場するでしょうから、植え付けに触れておくことにしました。掲題の苗の植え付けは昨年と全く同じく、キュウリが2本、ミニトマトは黄、赤、黒3色の各1本です。写真の苗の準備から畑への植え付けは全部オバはんがやり、私は防風用のカバーかけを手伝いました。今年の生育はどうなりますやら...。

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