中島京子「眺望絶佳」「東京観光」を読んで

20140328掲題の2冊、「chobo-zekka」と「Tokyo sightseeing」を読んだ。2冊とも短編集で併せて17篇からなるが、どの篇も関連のない単独のストーリだ。書きっぷりもエッセイ風のものから散文調、口語の羅列や二人芝居の話などなど様々で、これが同じ作家の作品か、と思うほどバラエティーに富んでいる。この作家は文章を巧みに紡ぎ、自在に作風を操ることのできる技巧派のようだ。読み易く一つひとつの作品は面白いのだが、あまりにバラけて一貫性がなく、読後の印象が薄いのも否めない。同じ作家の本をこの1ヶ月に4冊ほど読んだが、あと数冊読んでひと段落したいと思っている。
この作家の文章には足下にも及ばないが、眺望絶佳にちなんで先日の八方尾根スキー場への道すがらを以下にしたためたのでご笑読あれ。
「昨日までは悪天で近くの山すら見えなかった北方の視界は様変わりし、今朝は晴れ渡り天空には雲ひとつない爽やかさだ。無風ながらぐっと冷え込んで、大雪の去った北方の山々は一段とその白さを増した。昨日来のネット情報では又とないスキー日和になると報じている。高まる気持ちを抑えて、車を始動させた。目指すは八方尾根、日本有数のスキー場だ。積雪40cmの新雪が待っている。北への道は一般道ながら、長野オリンピックで整備された良好な道、眺望も格別だ。気持ちの高まりに増幅して山々の迫力も次第と増してくる。見やると、手前から爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳そして白馬三山と名峰がそろい踏みだ。眺望絶佳とはこのことか。そして目をこらすと気球が2基、ぽっかりと浮かんでいる。群青の空、白銀の山にマッチングしたまたとない光景だ。運転しながらも思わず、シャッターを切った。瞬時に映し出た液晶を見やって、驚いた。絶景の中に何と、場違いな高所クレーンがあったもんだ。刹那、さらに驚愕が襲いかかってきた。今、読んでいる本、「眺望絶佳」の表紙絵にも気球とクレーンがあった!」

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八方尾根スキー、メディア公開

20140325先日行った八方尾根スキー場のスライド写真をFlickrに、動画をYouTubeにweb公開しました。右画像をクリックして小窓のリンク用画面からそれぞれのメディアをご覧ください。滑走中に撮影した動画は画面の揺れが大きくて見にくいですが、ご容赦願います。写真スライドは開いたFlicker画面で右上にある矢印マークをクリックすると、ショー上映できるようです。動画もFlickrに登録できますが、1動画で3分以内の時間制約があってはみ出るため、今回はYouTubeに公開しました。それぞれお楽しみください。

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帰って来た、八方尾根スキー場

20140322北信は昨日の吹雪から無風快晴に変わり、どのスキー場も良好なコンディションになったようです。そこで本日、カミさんが里帰りで不在ながら、一人で八方尾根スキー場に行ってきました。新雪は30〜40cmほど積もったようで、3月下旬とは思えない、よいスキー日和でした。雪質は上部ほど状態がよく、3連休で繰り出した多くのスキーヤーに紛れててっぺんのリーゼングラートからオフコースに入り、北尾根までの長い山下りを初めて滑りました。白馬三山を横目に爽快なクルージングでした。動画と写真集は後日、登録したいと思います。八方尾根は今シーズン2回目で、前回がシーズン始めで今回がシーズン終わりと、コンディションと言い、帰って来た八方尾根スキー場でした。

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わさび菜のお浸し

20140321三寒四温で昨日今日は冷え込んでいて、安曇野の春は行ったり来たりと、落着かない日々が続いています。そんな中、ご近所さんからわさび菜をいただきました。おひたしにするといいと聞き、ネットでレシピを調べて作ってみました。一番、簡単なお湯で湯がき、薄い酢醤油にして食べました。涙がでるほど辛く強烈な味でしたが、独特の風味でおいしくいただきました。口の中は春の到来です。ご馳走さまでした。

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中島京子「花桃実桃」を読んで

201403193月初めの読書投稿に引き続いて、数冊借りて読んだ。いとうせいこうの「存在しない小説」は題名からして難解で1週間程かけて読んだものの結局、解らずじまいだったので、読後感想も省くことにした。次に読んだ題記の本は前々回の読書投稿の「小さいおうち」と同じ作家の小説で、とても読み易く1日半で読み終えた。この「はなももみもも」はアパートの大家を主人公にしたその住人のバラエティに富んだお話だ。当初は市井の大衆小説の如くバカ話の様相だったが、のめり込むうちに日常の中に潜む大事なことや人生の機微が見えるようでなかなかの秀作だった。いままで女性作家の小説はあまり読んでこなかったが、女性ならではの文章くだりやタッチにも新鮮さを覚えた。しばらくハマってみようか、と思っている。

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スキー日和、白馬岩岳スキー場

20140315午前8時オープンに合わせて本日、安曇野を7時前に出発し、半日券ながら午後の1時までたっぷり滑りました。今シーズン5度目の岩岳スキー場で、眺めは今回が1番でした。朝方は冷え込み、昨夜来の新雪が5cm弱積もって程よい滑り心地でした。岩岳は3/23(日)を最終日にいさぎよくクローズするとのこと、今シーズンよき思い出となりました。選りすぐりのベストショット20枚の写真と動画7本をネット公開しましたので、画像をクリックしてご覧ください。以下は動画の補足です。
カモ4ゲレンデ:最上級の「弾丸コース」へ至る前走コースで左右の霧氷が自慢です
ビューDコース:白馬三山に面し、緩斜面と急斜面が連続します
イーストゲレンデ:よき練習場で、雪質もまだまだ良好です
ビューAコース:白馬三山を見ながら滑れたら理想ですが、カリカリの難コースです
ラブスノーパーク:お子様にも人気のパークで、北面のゲレンデは雪質バッチリです
ビューCコース:白馬三山を眺めながら滑走できる初級コースですが、スピードも出ます
山岳風景:サウスコースからの風景で白馬三山の他、八方尾根や五竜スキー場も見えます

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これぞ春スキー、妙高赤倉スキー場

20140312昨日は春のポカポカ陽気でしたが、ご近所さんと5人で妙高高原に日帰りスキーに出かけました。妙高にはいくつかのスキー場がありますが、元祖(日本で最初にリフト設備が備わった)赤倉スキー場にブログ人として初めて行きました。数年前に赤倉観光リゾートと赤倉温泉のそれぞれのスキー場に分かれたようですが、共通リフト券で両方を滑ってきました。ロングコースのリゾート側とショートながら豊富なコースの温泉側でそれぞれの持ち味があって、楽しめました。そして、春霞みのかかった空には妙高山や火打山、黒姫山などが眼前に大きく見えました。写真と動画を登録しましたので、画像をクリックしてご覧ください。残念なのは春の陽気で雪がすっかり緩み、エッジが引っ掛かったり、不規則にブレーキがかかったりして足に負担がかかりました。スキーもそろそろシーズンオフですね。これからは夏山が楽しみです。

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桜が咲きました

20140311安曇野は昨日が真冬日、今朝もマイナス8℃の冷え込みでした。でもその分、家の中は暖かくしているので寒さも何のその..、そして先日、ご近所さんからいただいた吉野の桜が咲きました。固いツボミだった小枝ですが、数日で家の片隅がパッと明るくなりました。まるで春が来たような心地よさです。でも、まだスキーシーズン。まだまだ諦めません!

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吹雪の斑尾高原スキー場

20140310本日の安曇野は真冬日だったようです。そんな中、カミさんと二人で北信の飯山市にある斑尾高原スキー場に初めて行ってきました。北部は昨日から大雪注意報が出ていたのですが、ハンパでない寒気団がもたらす雪と低気温を求めてパウダースノーを楽しむことにしました。とは言え、朝の内は穏やかだったものの、次第と吹雪模様となりリフトも上部の方から閉鎖されていく悪天候でした。それでも、新たに降った20〜30cmの雪で、何処のコースも非圧雪状態のフカフカ雪が楽しめました。上部は途中から閉鎖となってしまいましたが、斑尾スキー場の売りである8つの非圧雪ツリーランコースの中で、Usagi、Kamoshika、PowderWaveの3コースを挨拶廻りしてきました。PowderWaveコースは板が沈んで雪面が膝上までにもなって、とても滑走どころか滑り落ちてきました。天気といい、数年振りに北海道のニセコに行ったような心地でした。また、リピートしてもいいなあ〜、と思っています。本日の写真と動画をリンク先のFlickrに登録しましたので、画像をクリックしてご覧ください。

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内藤晃・トークコンサート「ピアノ名曲バイキング」

20140305

当日購入したCDにご本人のサインをいただきました

本日、題記のコンサートが安曇野市の隣にある松川村「すずの音ホール」で開催され、当会場に今回、初めて出かけてみました。安曇野中央図書館と同じようなコンセプトで、図書館の脇に収容約200人と同一規模のホールであって、なかなかの音響効果でした。プログラムは新進気鋭のピアニストの全曲解説付のピアノ小曲で、「春」をテーマにした楽曲のほか、古典のバッハから20世紀初頭のドビッシーまでつまみ食い風に網羅した内容でした。とは言え、1曲づつがエネルギッシュな迫力ある演奏で、約2時間、こんな田舎で最上な音楽が聴ける悦びに浸った夕べでした。特に、ショパンがお得意のようで、子犬のワルツはじめノクターンの2番と8番、そして英雄ポロネーズを1夜にして聴くことができました。勿論、撮影や録画はできなかったのですが、英雄ポロネーズはYouTube公開している同一年齢で世界的ピアニストの演奏とひけを取らない程のど迫力でした。

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