「笑って、泣いて、考えて。永六輔の尽きない話」を読んで

今日は会計年度末です。古来から定年を年度末日にするところが多く、私の同期の友人でも本日付けをもって65歳定年になった方が何人かいます。その方々は本当にお疲れ様でした。しかも今日は金曜日、最後の最後まで働かれた方は今頃、どう過ごされているか、ふと気になりました。そしてフルリタイアされる方は、明日から気の遠くなる余暇の毎日が始まります。と言い切るのは私の経験則からですが...。時間を持て余すようでしたら、まずは読書をお薦めします。前置きが長くなりましたが、掲題の本の感想を下記します。

掲題の本は表紙に聴講生さだまさしとあり、長年に亘り親交のあったさだまさしが永六輔にインタビューして著した実話集だ。筆者はトークの達人としても有名だが、もっぱら聞き役に徹して、永六輔の本音を上手に聞き出し、それがマシンガンのように語られている。徹頭徹尾、面白はなしの連続に笑いがとまらなかった。タイトルの笑ってはともかく、泣く場面はほとんどなく、読み終わって、永六輔なる人物の偉大さがしみじみと蘇ってきて、ちょっぴり考えさせられる本だった。昨年、7月に亡くなったが、テレビ界の黎明期に草分けとしてリードしラジオに転向してからもメディアを牽引し先頭に立って邁進した力は絶大で、羨ましい限りの人生、正に大往生だ!

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