古川真人「四時過ぎの船」を読んで

そろそろ発表となる芥川賞だが、ノミネート作品の4候補の中で既に2作品を読んだが、今回で3つ目の作品を読んだ。老人の認知症をテーマにした作品だが、とても退屈な小説で読むのに苦労した。原稿枚数にして160枚の中編で数時間にして読み終えたが、芥川賞候補だと言う理由のみで読了できたようなもので、ノミネート作でなかったら最初の数十ページで放棄する類のものだった。どうして芥川賞候補の作品はいつも面白くないのだう、の感を強く印象付ける典型的なものだった。読んでいて、2年前の芥川賞受賞作、羽田圭介「スクラップ・アンド・ビルド」も認知症の老人問題を描いた内容で、今回もその二番煎じのような気がして嫌な思いがした。

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