本城雅人「傍流の記者」を読んで

2018年度上期の直木賞候補の一つだった題記の作品を読んだ。ノミネート作だけあって面白かった。元新聞記者が新聞社の日常を描いていて、それなりにリアリティを感じた。当初は単なるエンタメ小説かと思いしや読み進むうちに、新聞記者の理想と現実、出世欲、家族愛、同期仲間のライバル競争と結束などが幅広く展開し、よく構成された内容だった。新聞社で特ダネを巡る記者個人の取材力、スクープ力、人心掌握力、協調性など実際にありえそうな話に臨場感をもって読めた。

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