ピアノ閑話(その1)

少し話が脱線するような気がして、掲題のブログ名としました。ピアノについての閑話をこれから機を見て複数回したいと思っています。とりとめもない話で恐縮ですが、まず初回はピアノ練習でのハマりごとの一つで、練習をサボるとじきに弾けなくなってしまうことです。よく直面するこの現象ですが、サボりぐせで指が鈍ったり運指がおろそかになってしまうのではなく、突如として憶えていた曲が急につっかえて何も弾けなくなってしまい頭が真っ白なってしまうのです。この経験は退職後に初めてピアノを習うことにした6年ほど前の初期段階から今だ続いています。この憂き目に遭うのを避けるには、なるべく練習から遠ざかることのないように心がけることになります。しかも憶えた曲はまんべんなく頻繁に弾くことが自分にとっては重要となります。ところで、小さい頃にピアノレッスンに通っていた私の子供は社会人になって全く弾かなくなっても、家に帰省して本当に何十年ぶりに弾いても譜面を見ながらなら直ぐに弾けるようになるのです。つまり、急に弾けなくなってしまうのはどうやら普遍的なことではなく、私に限ったことのようです。この違いは何か、つまり基礎のありなしの違いと、弾き方で暗譜で弾くか譜面を見ながらの違いなのでしょう。私の最大の欠点は曲を弾くのに暗譜しないとできないことです。単音ならいざ知らず、両手のそれぞれの譜面そして重音などの込み入った楽譜を目で追いながら、曲を自由に奏でることがまるでできないのです。曲を弾くことへの挑戦はまず右手と左手の楽譜を個別に片方づつゆっくりと奏で、そらんじて両手で合わせ、そして少しづつ本来のテンポに上げていくと言うものです。
さて、この4月から新曲の挑戦を始めました。そして、ある曲を遠ざけてその曲をしばらく弾かなくなると弾けなくなってしまうトラウマですが、さらに後日談があることに直面しました。新曲の練習に集中すればするほど、今まで弾けていた別の曲が弾けなくなるリスクが高まり忘れてしまうのです。おそらく、私の脳の中で曲を暗譜するメモリの許容量があって、新しくメモリに入り込んだ分、今までのメモリしたものが消えてしまうと言った現象です。しかもどうやら、消えるメモリは比較的最近、弾けるようになった曲から消えていくような体験をしています。さて、どうしたものでしょう。課題曲の練習を始める前にまずは今まで暗譜して弾けていた曲をウォーミングアップで弾かないといけないようで、近頃の練習ではまるで温故知新のリピートのような日々を送っています。どうも長いブログになってしまい、申し訳ありません。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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