山岳講座「雪が織りなす物語」

今日は題記の講演会にうちのオバはんと一緒に出席しました。安曇野市豊科図書館主催のチャレンジ講座で、講師は大町市立山岳博物館の館長、鈴木啓助氏です。鈴木氏は元信州大学教授で、気象特に雪に係る研究を長く携わっていて、今日は雪の降るメカニズムや日本独特の降雪についてのお話が聴けました。雪自体は珍しくはないのですが、雪が降るのは簡単ではなく特殊な条件が揃った時に降ることを初めて知りました。そして日本には豪雪地域がありますが、世界的に見てとても珍しく平地の積雪が4〜5mも積もるのはどうやら日本だけの現象のようです。雪の要因の一つであるシベリア寒気団ですが、シベリアではせいぜい積もっても1m足らずなのだそうです。そんなとても興味深いお話が1時間半も聴けて、楽しい講演会でした。

信州に越しておよそ10年、地球温暖化で降雪量が次第と減ってきていることを実感しているこの頃ですが、講演者からは心配のないことを伺いました。雪の降る現象は過去から歴然とした条件のもとに降っていて、特に高山ではその積雪量に時系列的な変化傾向はなく、これからも問題ないとのことでした。でも麓のスキー場がこの先どうなるか、自分としては心配事ではありますが、少し元気をもらった1日でした。

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