新年度に疼くピアノ(その2)曲選定の背景

シリーズ(その1)では課題曲をモーツァルト:ピアノソナタNo.11の第1楽章にしたことを記しました。今回は選曲の背景などに触れたいと思います。まずこのソナタ、第3楽章がかの有名なトルコ行進曲です。数あるピアノソナタの中で全楽章に馴染みのある曲はおそらくこのNo.11ではないでしょうか。とりわけ第1楽章は他のソナタと異なり6つの変奏曲から構成されていてかなりユニークです。しかもその全てが口ずさんで親しめそうな旋律です。穏やかなパートが軽やかに変わり、更にメランコリーからしっとりとした雰囲気となったのち、華麗さが加わってハイテンションの怒涛の中で綴じる流れ、それはまるで喜怒哀楽の人生のような感じがします。それがこの第1楽章に網羅されていて、もし弾けることができたならその時々の気分でショートパートを選んで楽しめそうです。前回の(その1)で第1楽章を演奏した動画にリンクを貼りました。今回はソナタNo.11の全体を収録したYouTubeの動画の中から二人の演奏家を選んで、リンクを貼ってみました。特に、グレングールドの演奏はとてもユニークで、以下の画像の中で先ずは真ん中のショート・インタビューを見てから右の演奏をお聞きください。同じ曲でもいろいろと楽しめますね。問題は自分がどこまで弾けるようになるかです。

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