題記の小説が掲載された雑誌を図書館で借りて読んだ。本作は第168回芥川賞受賞作で、今般選出された2つの受賞作品のうちのひとつだ。一通り読んだのだが、よく理解できなかった。文自体は容易な文章だが、文体が独特で主人公を「あなた」と言ったり「私」と呼んだりして混乱する。子育てを終えて喪服売り場で働く女性の日常生活が断片的に描かれるのだが、文体が分かりにくい上に主張が見えてこずに読み進み、最後まで手こずった。半日ほどで読んだので、もっとじっくりと噛み締めながら読めば理解できるのかも知れないが、作者との年齢ギャップや感性の差も大きく深読みするのを断念した。今まで読んできた過去の芥川賞やその候補作の中で、一番とっつきにくかったような気がした。
2026年3月 日 月 火 水 木 金 土 « 10月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31




























今週1/19選出される第168回芥川賞の候補である題記作を雑誌を通じて読んだ。 筆者はどうやら米国人のようで、内容は日本への留学生が一時帰国し父親と過ごす間に過去への回顧を交えて描いた家族の物語。父親は実父でなくイラン系の養父、母は離婚して家にはおらず、実家は母系が代々住んでいた家と複雑極まりない。上下段印刷ながら30数頁と短く、すぐ読み終えたが読み応えがあった。分かりやすい文章表現ながら心理描写が巧みで、さすが芥川賞候補の純文学を彷彿させる。外国人の若手がよくぞここまで書き上げたものだと感心するも、秀作として圧倒するような迫力は感じられなかったので、受賞は微妙と言ったところか。






