原田マハ「リーチ先生」を読んで

しばらく読書から遠ざかっていたが、年末年始から撮り溜めしたテレビ録画をやっと消化できたので読書を再開した。掲題の本は以前から読みたい本のリストに挙げていて、たまたま図書館で出くわし借りた。実在した英国の陶芸家が日英を往き来して文化の交流を深めた内容で、ストーリーの多くは作者の創作だと思う。それでも、明治後期に実際に活躍した芸術家や文化人が登場し陶芸の世界に関与していたことを知り、とても身近に感じられた。実在の人物と架空の人がうまくバランスしてストーリー展開するが、少し話が出来過ぎた感がして、どこまでが本当なのか悩ましかった。陶芸に興味のある人には面白い本だと思う。

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