まど・みちお 詩「The Magic Pocket」を読んで

今年1月にリメーク発刊された掲題の本を読んだ。詩人のまど・みちおの詩の中から上皇后の美智子さまが選んで英訳した本だ。日本語と英語の対訳に挿絵もあって、絵本の体裁となっている。17篇の詩が一つづつ見開きで日英表示され、とてもメルヘンの詩にピッタシの英語が並んでいる。絵も素朴で何とも味がある。わらべ歌のほほえましさがリズミカルに詠われ、これをとてもうまく訳したと言っては失礼なほどの美しい英語だ。久しぶりに童心に帰った心地がした。題名の「ふしぎなポケット」は昔、口ずさんだことのある有名な詩で、
『ポケットのなかにはビスケットがひとつ
ポケットをたたくとビスケットはふたつ...』
これを私はその昔、ポケットを叩くとビスケットが割れて増えることを詠った詩と思っていたが、うちのオバはんに何とも夢のない解釈だと笑われた。

安曇野の風 について

安曇野に巣くう極楽トンボ
カテゴリー: 読書 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。