三栄書房広報部「小さな出版社のおもしろい本2019」を読んで

題記の本は全国の小さな出版社55社と330冊の本を紹介した雑誌だ。昨今は全国的な読書離れで大手の出版社も苦戦しているが、地方の小さな出版社がそれなりに存続していることとその多さに少なからず驚いた。地元の郷土史、文化、自然を扱った書物が多いが、今までもいろいろな切り口で書かれ尽くされたにもかかわらず、今だ衰退しないのは嬉しい限りだ。いずれの出版社も多くて10名程度の規模だが、各社ともビジョンと使命を持って頑張っていることに頼もしさを覚えた。情報タウン誌などの観光書物も多く、この本で紹介された中から自分の住んでいる地方の一例を挙げると、信州の厳選情報を蔵出しした「KURA」だ。雑誌名の由来はこの蔵出しと信州には元々蔵が多いことからの命名らしい。スタッフ15名が作る月刊紙で、発行部数は5万部とコンビニまでにも出回っていて、うちのオバはんも時として購入するのもうなずける。こうした全国の小さな出版社が益々元気になって、地元を活性化することを願ってやまない。

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