ビートたけしの本を読むのは今回で3冊目だ。前回同様、巻末に「この物語は、筆者が経験した事実に基づくフィクションです」とあり、今回も事実とフィクションの垣根がどこか気になった。主人公はキャバレーの雇われ支配人だが、全体を通して綾小路きみまろの下積み時代の様子が細かく描かれている。キャバレー全盛時代のショータイムに焦点を当て、携わる水商売人や芸能関係者そしてそれを取り巻くヤクザの生き様がストーリー展開され、多くの芸能人が実名で出てきて読むのに飽きない。当時はやったギャグ、ブラックユーモア、下ネタ話しのオンパレードで、品のなさの中にも笑いが絶えない、たけしならではの小説だった。
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