2018年度上期の直木賞候補の一つだった題記の作品を読んだ。ノミネート作だけあって面白かった。元新聞記者が新聞社の日常を描いていて、それなりにリアリティを感じた。当初は単なるエンタメ小説かと思いしや読み進むうちに、新聞記者の理想と現実、出世欲、家族愛、同期仲間のライバル競争と結束などが幅広く展開し、よく構成された内容だった。新聞社で特ダネを巡る記者個人の取材力、スクープ力、人心掌握力、協調性など実際にありえそうな話に臨場感をもって読めた。
2025年10月 日 月 火 水 木 金 土 « 10月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31